飛騨の小京都「高山」

　乗鞍岳、焼岳などの北アルプスを望む山間に飛騨の小京都「高山」はあります。 高山盆地は昼夜、夏冬の気候温度差が大きいため、米の生産量はさほど多くはありませんでした。そのため、木工・建築技術、郷土料理など山国独自の文化が生まれました。

　戦国時代、京文化を好む金森長近が飛騨地方を治めるようになり、伝統的な文化と京文化が融合し、高山城の城下町として繁栄しました。
市内を流れる宮川を中心に碁盤の目のように区画し、武家屋敷・町人屋敷・寺屋敷が区分されています。 そのなかでも、飛騨の匠の技が生きる低い軒と格子や板連子が京都を思わせる町家の景観は　現在「古い町並み」として有名です。
　その後約100年に渡る金森氏支配の時代から江戸幕府直轄地（天領）となってからは江戸文化も根付き、江戸の天下祭・赤坂山王祭などを模したといわれる豪華絢爛な屋台が立ち並ぶ、春・秋の高山祭りはその代表例です。

　昭和45年に重要伝統的建造物群に指定された「三町地区」（古い町並）、 国指定史跡「高山陣屋」、国の重要民俗文化財「高山祭」など　豊かな自然風土と伝統文化が息づく情緒あふれる「飛騨高山」の魅力をお楽しみください。